「ただよびプレミアム」授業用テキスト
内容紹介
本講座は革命的なものである。これまで曖昧とされた現代文を一貫した論理で解明し、誰でも再現できる一貫した解法を提示した。
しかも、それだけでなく、すべての科目の土台となる論理力、言語力、読解力、思考力、記述力を同時に養成するものである。
諸君は文章を何となく読み、その読み取った情報を頭の中で整理することなく、何となく設問を解きがちである。それでも選択肢があれば、そこそこ得点できるし、記述問題ならば文中の言葉を何となく抜き出し、部分点を獲得する。その結果、自分が論理的に読めていないことに無自覚である。そして、現代文は所詮センス・感覚の教科だとうそぶくのである。
しかし、こういった読み方をいくら繰り返したところで、やはり文章を正確に読み取ることはできないのである。文章を論理的に読むから、読み取った情報を頭の中で論理的に整理することができる。その結果、設問に対して論理的に答えることができるのである。そういった体験を積み重ねることによって初めて、君たちの頭脳が論理的に働くようになるのである。
「講義の受講の仕方」
まず問題文を自分一人の頭で読み取ってみる。設問を解く際は、その答ではなく、答を導き出すプロセスを重視する。この予習が何よりも大切であることは言うまでもない。なぜなら、現代文の試験は初見の文章を自分一人でどう読み取ったかを問われるものだからである。
講義を受ける時は、自分がどう読み、どう解いたかを頭に置くこと。すると、諸君の読み方、解き方と、私のそれとが重なってくる。どこが同じで、どこが異なるのか、と。そうやって講義を見るたびに、君たちの頭の使い方が変わっていくのである。
最後は復習であるが、君たちはすでに答を知っているはずである。そこで、問題を解きながら、頭のなかで私の説明を再現してみることである。答は分かっていても、それを導き出すプロセスを再度確認すべきである。
さて、問題はこれからである。現代文、いや、すべての科目の土台となる読解力、論理力を養成するには、初見の問題をどれだけ読み込んだかが最も肝心である。そのためにはこの講義と並行して、問題練習を欠かすことができない。
私は諸君のレベルに応じて、さまざまな問題集を発行しているので、それらを大いに活用してほしい。
訂正のお願い
ただよびプレミアムテキスト 現代文「驚異の現代文 論理的な読解と解法」訂正のお願い
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著者紹介
ただよび 現代文講師
出口汪
関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。広島女学院大学客員教授、論理文章能力検定評議員、出版社「水王舎」代表取締役。
現代文講師として、入試問題を「論理」で読解するスタイルに先鞭をつけ、受験生から絶大なる支持を得ているカリスマ。また、論理力を養成する画期的なプログラム「論理エンジン」を開発し、多くの学校・塾に採用され好評を博している。
現在は受験界のみならず、大学・一般向けの講演や中学・高等学校教員の指導など、活動は多岐にわたり、教育界に次々と新機軸を打ち立てている。そして2019年4月に「出口式みらい学習教室」を立ち上げ、論理を通じて子供たちがAI時代に対応できる従来にない新しい教育を全国ではじめる。
著書に「現代文新レベル別問題集」シリーズ、「システム現代文シリーズ」「論理でわかる現代文・小論文」(以上水王舎)、「現代文講義の実況中継」「小論文講義の実況中継」(以上語学春秋)。「東大現代文で思考力を鍛える」(だいわ文庫)など著書累計部数は1300万部を超える。